数日前に、大手なお客様の社長が大量切削品の図面を持って来ました。図面から見るとSKD11材製の精度高く、TD处理(表面超硬化処理)も必要、高速プレス機に使われる精密刃部品です。社長は最初日本国内に製作と計画されているようですが、納期は長過ぎ、とても困っていました。このTD処理の効果は今後の小ロット試作に直接影響されます。弊社の品質管理体制に安心し、早急な対応を望ましいだそうです。
早速、営業担当の康を中心に品管、技術、購買、生産管理等を集めて打ち合わせがありました。お客様の要求、心配等を説明し、3点を整理してからお客様へ報告こします。(①材料のロール方向と熱処理条件を調査する。②TD処理の工場見学。③TD処理の技術資料の収集)
翌日弊社は華南に有名な金属表面処理会社を訪問しました。この会社は自動車金型の表面処理に専門する上に、弊社の長く付き合っているパートナーです。技術部のマネージャー黄様と打ち合わせをして3点の心配を提出していました。①該当製品の精度が高く0.003~0.005の公差、TD处理膜厚は0.002と要求され、表面処理途中で多少の誤差が出るため、TD処理された後、寸法公差が多少ズレル可能性があります。➁TD处理は高温環境で行い、処理中での温度は400~450°まで上がり、そのため、製品の熱処理工程と材料に非常に厳しいです。③該当製品の溝は深すぎ狭いため、局部にメッキ層がすごし付けない可能性があります。この①~③までの問題から見ると、弊社はTD处理対応が困難あり、お客様に期待される製品が製作できないかもしれません。どうしますか?このままお客様を断りますか?
弊社は日立金属会社へ材料と熱処理について訪問に行きました。日立のエンジニアは繰り返し検証した後、弊社にある材料(お客様と内緒協議会で、詳しい材料名が出せず)と熱処理の工程方案を推薦してくれました。材料のロール方向、熱処理後の研削の安定性、及びTD处理の安定性とも保証できます。同時に表面処理会社の技術マネジャーはKS-G処理を推薦してくれました。KS-Gはトヨタ自動車会社に認証され、トヨタ自動車のある金型の方に使用されています。その上、黃様はKS-G処理のメリットに対しても説明してくれました。①メッキ層の硬度はTDのHV2500より300高く、更に硬くなります。②メッキ層は均一のみならず、寸法が0015以内に安定できます。③KS-G処理の温度はTD処理より低いです。④該当表面処理会社はトヨタ自動車会社に中国国内で唯一指定される処理工場です。
上記の4点をお客様に詳しく説明してから提案を出しました。TD処理とKS-G処理は各10枚ずつ試作との指示を貰いました。該当製品を日本へ出荷して寿命テストを行いました。KS-G処理された製品が効果もっと良く、プレス寿命が200万回以上でした。
弊社の積極対応に褒められて、また今後とも技術改善提案をどんどん出してくださいとお客様に言われました。